妊娠中、授乳中に爪がボロボロ…?赤ちゃんのためにも知っておきたい【安全なネイルケア】

健康的な爪を母親の爪と赤ちゃんの手の画像

妊娠・授乳中の女性にとって、体の変化と共に爪もさまざまなトラブルが起こりがちです。ホルモンバランスの変化や栄養不足により、爪が薄くなったり割れやすくなったりすることがあります。しかし、正しい知識と安全なケア方法を実践すれば、妊娠中・授乳中でも美しく健康な爪を維持できます。産婦人科医の指導のもと、200名の妊婦さんに実践いただいた安全性確認済みのケア方法をご紹介します。

※本記事は産婦人科医からの一般的な助言と、nail salon+1の安全運用基準に基づき作成しています。特定の治療や効果を保証するものではありません。持病・服薬・合併症のある方、体調に不安がある方は必ず主治医にご相談ください。

妊婦がネイルケアを行う画像
妊娠・授乳中でも安心して続けられる爪ケアの実践

目次

  1. 妊娠・授乳中の爪の変化とは
  2. 安全な爪ケア方法【5ステップ】
  3. 避けるべき成分と注意点
  4. 産科医推奨のケア商品選び
  5. よくある質問

妊娠・授乳中の爪の変化とは

妊娠中は女性ホルモンの急激な変化により、爪にもさまざまな影響が現れます。

妊娠中の爪
ホルモンバランスの変化による爪への影響

主な爪の変化

  1. 爪が薄くなる・割れやすくなる
    妊娠中に多く分泌されるプロゲステロンの影響で、代謝バランスが崩れ、爪が脆くなります。
  2. 栄養不足による影響
    赤ちゃんに栄養が優先されるため、体の末端への栄養が行き届きにくくなり、爪の代謝が悪くなることがあります。
  3. 乾燥しやすくなる
    ホルモンバランスの変化により、爪周りの皮膚が敏感になり、乾燥しやすい状態になります。
  4. 巻き爪・陥入爪のリスク増加
    特に妊娠後期にお腹が大きくなると、足の爪のケアが困難になり、巻き爪のリスクが高まります[1]

重要: 爪は健康状態のバロメーターです。爪の乾燥や割れは栄養不足のサインかもしれません。気になる変化があれば、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

安全な爪ケア方法【5ステップ】

妊娠中・授乳中でも安全に実践できる爪ケア方法をステップ別にご紹介します。産婦人科医の指導のもと、実際に200名の妊婦さんに実践いただいた方法です[2]

  1. ステップ1:清潔な状態を保つ
    爪を短く切り、清潔に保ちます。妊娠中は免疫力が低下するため、感染症予防は特に重要です。
  2. ステップ2:保湿ケア
    爪と爪周りの皮膚にローションやネイルセラム(爪の美容液)を塗り、水分を補給します。
  3. ステップ3:オイルケア
    ホホバオイルやアーモンドオイルなど、天然オイルで爪周りを優しくマッサージし、水分・油分を保護します。
  4. ステップ4:適切な形に整える
    爪は丸く短めに整え、新生児のデリケートな肌を傷つけないよう配慮します。
  5. ステップ5:定期的なチェック
    爪の色や状態を定期的にチェックし、健康状態の変化を見逃さないようにします。

避けるべき成分と注意点

妊娠中・授乳中は、特定の化学物質に注意が必要です。厚生労働省の「女性労働基準規則」では、妊娠・授乳機能に影響のある26種類の化学物質が指定されています[3]

特に避けるべき成分

  • ホルムアルデヒド:発がん性の可能性があり、内分泌かく乱物質の可能性も指摘されています
  • トルエン:つわりを悪化させる可能性があり、高濃度暴露では胎児の脳異常リスクがあります
  • フタル酸エステル:ホルモンバランスに影響を与える可能性があります
  • アセトン:除光液に含まれ、強い臭いで体調不良を引き起こす可能性があります

安全な代替品の選び方

  • 「3 Free」「5 Free」「8 Free」表示のネイルポリッシュを選ぶ
  • 水性マニキュア:水を主成分とし、臭いが少なく、エタノールやお湯でオフ可能
  • ノンアセトン除光液:アセトンを使用しない、刺激の少ないタイプ
  • ピールオフネイル:簡単に剥がせるタイプで、除光液不要

注意: 妊娠4週目には母子間の血液循環が始まるため、妊娠初期から注意が必要です。

避けたい“よくある状況”

  • 自宅の密閉空間で長時間オフ作業:必ず換気し、短時間で行う。
  • 粉塵が舞う工程の連続作業:集塵・マスクを使用。粉が見える環境は避ける。
  • 体調不良時の施術強行:延期が最善。無理をしない。
  • 強い香料のハンドケア:つわり悪化の恐れ。無香料・微香を選ぶ。

トリメスター別チェックリスト

  1. 妊娠初期(〜13週):嗅覚過敏・つわり配慮。溶剤臭の少ないメニュー/短時間施術へ。体調不良時は延期。
  2. 妊娠中期(14〜27週):体調が安定しやすい時期。手指は短く丸い形+低刺激ケアで清潔維持。
  3. 妊娠後期(28週〜):長時間同じ姿勢は負担。フット角度・クッション調整、巻き爪は早めに相談。出産前は必ずオフ。
  4. 授乳期:抱っこ・沐浴の接触増。完全乾燥後に赤ちゃんへ接触/手洗い+保湿をルーティン化。

産科医推奨のケア商品選び

産婦人科医が推奨する、妊娠中・授乳中でも安心して使える爪ケア商品の選び方をご紹介します。実際に医師の指導のもと、妊婦さんに使用していただいた商品の特徴をまとめました。

推奨商品の選定基準

  1. 成分の安全性
    有害化学物質を含まない、天然成分ベースの商品を選択
  2. 臭いの少なさ
    妊娠中は嗅覚が敏感になるため、無香料または微香料の商品
  3. 簡単に除去できる
    緊急時にすぐオフできる、水や石鹸で落とせるタイプ
  4. 保湿効果
    爪と爪周りの皮膚を保護・保湿する成分を含有

具体的な商品カテゴリー

  • ネイルセラム(爪美容液):ビタミンE配合、無添加タイプ
  • ネイルオイル:ホホバオイル、アーモンドオイルベース
  • 保湿クリーム:ヒアルロン酸、セラミド配合の低刺激タイプ
  • 爪補修剤:天然樹脂ベース、有機溶剤不使用

よくある質問

Q1. ジェルネイルは妊娠中でも大丈夫ですか?

A: 多くの産婦人科医は「条件付きでOK」としています。ただし、つわりがひどい時期や体調が優れない日は避け、出産予定日の2〜3週間前にはオフすることが推奨されます。

Q2. 妊婦健診の際はネイルを落とす必要がありますか?

A: はい。医師が爪の色や状態から健康状態をチェックするため、健診時にはネイルを落としておくことが推奨されます。

Q3. 授乳中の爪ケアで気をつけることは?

A: 新生児のデリケートな肌を傷つけないよう、爪を短く清潔に保つことが最も重要です。化学物質が母乳に移行する可能性は低いですが、刺激の少ない製品を選びましょう。

Q4. 爪が割れやすくなった場合の対処法は?

A: ホルムアルデヒド等の有害物質を含まない爪補修剤を使用し、日々の保湿ケアを徹底してください。栄養不足のサインの可能性もあるため、医師に相談することをお勧めします。

Q5. 出産時にネイルをしていると問題がありますか?

A: 出産時は緊急時の血中酸素濃度測定やパルスオキシメーターの使用があるため、ネイルは必ずオフしておく必要があります。多くの病院で出産時のネイルは禁止されています。

Q6. 爪が緑色っぽい/白くボロボロです。サロンでケアできますか?

A: グリーンネイル・爪白癬(爪水虫)の疑いがあるため、まず皮膚科受診をお願いします。感染が疑われる場合、当サロンでは施術を行いません(安全性確保のため)。医師の指示・治療後に再開可能なケアをご提案します。

健康的な爪を持つ母親と赤ちゃんの手
安全な爪ケアで、母子ともに健やかな毎日を

専門家による安全な爪ケア相談

妊娠・授乳中の爪ケアは、一人ひとりの体調や状況に合わせた個別のアドバイスが重要です。あなたの状況に最適なケア方法をご提案いたします。200名の妊婦さんに実践いただいた安全性確認済みの方法で、美しく健康な爪を維持しませんか。

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この記事の信頼性について

  1. 産前産後ママに起こる「爪のトラブル」 日本のトップネイリストが対処法を徹底解説! – コクリコ
  2. 産前産後ママに起こる「爪のトラブル」 日本のトップネイリストが対処法を徹底解説! – コクリコ
  3. 母性保護のための「女性労働基準規則」を改正 – 厚生労働省
  4. 【医師監修】妊婦はネイルも大丈夫?妊娠中にネイルをするリスクや注意点について解説 – トモニテ
  5. 妊娠中もオシャレがしたい!ネイルやマニキュアをしても大丈夫ですか? – 八重洲セムクリニック

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